テキストサイズ

〜T.A.B.O.O~

第7章 過去の自分

VOCAL:二宮和也

静寂。

この言葉が似合うであろう。
ただただ無言で居る二人。


智「ふぁー」


大きな欠伸を一つして沈黙を破った。


智「んん…ニノ、なんで倒れたの?」


ストレートに聞いてきた。


『だから、覚えてませんって。
まぁ…昨日からくしゃみは出てたんですけどね。』


嘘。くしゃみなんて出てない。


『ついに俺も花粉症になったか!
って思ったけどね。』


違う。
花粉症じゃない。


智「風邪なんじゃないの?」

『かもねぇ…。
自覚症状でてないんだよね。』

智「よし。熱測ろ!」


そう言って部屋から出ていった。


途端に緊張が解けた。

また一つ嘘をついた。

嘘はいけないこと。

いけないことをするのは悪い人。

悪い人は消えなきゃいけないんだ。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ