果てない空の向こう側【ARS】
第5章 三男・雅紀(中華料理店コック)
俺は高校を出てすぐに今の中華料理屋に就職した。
ずっと料理人になりたかったんだ。
きちんと調理師学校に通って基礎を習いたかったけど、調理師学校は大学よりずっとお金がかかる。
食材費とか膨大に必要だと知ってあきらめた。
とても母さんに『調理師学校に行きたい』なんて言えなかった。
母さん、何度か智兄や翔兄にお金借りてたから…。
俺の部費や和也の修学旅行費とか。
だから、俺は智兄よりも翔兄よりも早く社会に出た。
俺が就職した時、智兄は美大を出て作家活動を夢見ていて、翔兄はまだ大学生だった。
俺の後に高校を卒業した和也は、進学せずに漫画家を目指した。
和也は高校の時から出版社に漫画を投稿していて担当も付いていたから、誰も反対しなかった。
出版社の担当さんにアシスタントの仕事紹介してもらって、和也なりに家計に負担をかけない努力をしていた。
ずっと料理人になりたかったんだ。
きちんと調理師学校に通って基礎を習いたかったけど、調理師学校は大学よりずっとお金がかかる。
食材費とか膨大に必要だと知ってあきらめた。
とても母さんに『調理師学校に行きたい』なんて言えなかった。
母さん、何度か智兄や翔兄にお金借りてたから…。
俺の部費や和也の修学旅行費とか。
だから、俺は智兄よりも翔兄よりも早く社会に出た。
俺が就職した時、智兄は美大を出て作家活動を夢見ていて、翔兄はまだ大学生だった。
俺の後に高校を卒業した和也は、進学せずに漫画家を目指した。
和也は高校の時から出版社に漫画を投稿していて担当も付いていたから、誰も反対しなかった。
出版社の担当さんにアシスタントの仕事紹介してもらって、和也なりに家計に負担をかけない努力をしていた。
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