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短編集2

第3章 万華鏡

「いいえ、許さないわっあんた、好意を向けてくれてる子に何いったかわかってるの?」




一輝が俺を好きなことは、昔から両親ともにわかっていた。





俺はそれを疑問と思わなかったし両親たちも一輝ならと何も反対しなかった。





俺が、一輝と気まずくなるまでは。









今にも泣きそうな一輝の細い肩が揺れる。







眼鏡の奥はきっと泣いてる。












俺はいたたまれなくなってその場から逃げ出した。












俺はそのまま勢い良く家を飛び出した。

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