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ミヤちゃんと思春期

第1章 秘密と理由



「え、えっとね……」


立ち止まり頑張って言おうとしているミヤさんの顔は際限なしにどんどん赤くなる。


「……やっぱヒミツ!」


ミヤさんは口に手を当てて、きゃーとそっぽを向いた。
ヒミツというか、恥ずかしいだけな気がするけど。

こういうしぐさはやっぱり女の子らしいなぁと、ミヤさんの可愛さを再確認する。


「深山くんは?」

「?」

「なんでオッケーしてくれたの?」


背の低い彼女が、見上げるようにしてぼくを見てくる。

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