今日も明日も
第55章 Perfect Love
俺の下にいるかずが、自分の腹筋と巻き付いた腕を使って少し上半身を浮かせた
そのまま柔らかい感触が俺の唇に触れる
触れたそれがかずの唇だと言う事なんかすぐに分かるけど、敢えて何もしないでいたら
かずはむーっと唇を尖らせた後、再び唇を重ね合わせてきた
体勢にムリがあるからか、深くはならずにはむはむと啄むようなキスを繰り返す
雛鳥が親に餌を求めるような仕草が可愛くて堪らない
あまり自分から欲しがる事をしないかずがそれをするのは、こうやって酔った時か
本当に寂しくなった時
まあ、寂しいなんて感じる暇は今は全くと言って良い程ないと思うけど
「誘ってる…?」
唇が触れるくらい近くで囁けば
「あーばしゃんは…?」
なんて逆に聞き返されて
何言ってんの
いつだって俺はかずが欲しいよ
誘われなくたって、常にかずを感じていたいよ
「聞かなくても分かるくせに」
「んふふ…」
久しぶりのデートに、まさかの再会にアルコール
かずのテンションもかなり上がってる今
…頂かないわけはないよね
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