今日も明日も
第51章 おしおきは甘い味
「ねぇ、にの」
「…なに」
にのが唇を尖らせて下から見上げた
「おしおき、まだやる?」
ちょっとだけ揶揄うように囁いてみたら
「……やる」
ムッとしながら負けず嫌いを出してくるから、またそれが俺を煽ってくれて
「分かった。んじゃ俺はこのまま?」
「そう。手は出しちゃダメ」
そう言って鎖骨に唇を寄せる
そこにも小さな痛みと共に赤い華を散らし、満足気に微笑むとゆっくりと体を下に再びずらして行った
胸の辺りにも何度も吸い付き、沢山の痕を残すから
…さすがに暫くは皆の前では脱げないな、なんて思ったり
だけどちょっと見せつけてやりたいと思う気持ちもあって
どんだけにのが好きなんだと改めて実感させられる
捲し上げたシャツはそのままだけど
スウェットの腰のゴムに手を掛けたにのは、躊躇する事なくそれを下に下げた
「にのってば大胆」
いつもなら恥ずかしがるくせに、本当におしおきのつもりなんだと思うと嬉しくなる
にのがどこまでしてくれるのか、ワクワクしてきた
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