今日も明日も
第47章 その先に見えるもの ~理由はいらない~
俺を見た二宮さんがクスクス笑う
「相葉さん、忙しく動いてたからね
ちょうど奥にいるのは見えてたよ」
…そうか
ストッカーが間に合わなくて俺がフォローに入ってた時か
確かにあの時なら、前なんて見てる余裕なかったな
オーダー溜まってたし、レーン2つともテンパってたし
俺と潤がフリーであちこち手伝ってる頃だし
「昼間って滅多に行かないから分からなかったけど、…凄く大変そう」
「あはは…確かに体力勝負かも
…ピーク終わると凄い脱力感だもん」
「一緒に食べようかと思って買いに行ったんだけど、…何か申し訳なくなっちゃった」
なんて言いながら、見慣れた袋をテーブルに置いた
「…言ってくれれば俺がついでに買ったのに」
そうだよ
帰りに買えば済む話なんだから
「疲れてるのに、頼めないよ
…それに、俺が食べたいから買ったんだから」
そんな遠慮なんかしないでよ
俺達 “恋人“ なんでしょ?
……まだ何もしてないけど
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