今日も明日も
第45章 楽園
視界が閉ざされるだけで、得も知れないぞくぞくが俺を支配する
傍にいるはずの相葉さんの、息遣いは感じられるけど
俺には触れない距離をわざと保ってて
いつ、触るんだろうとか
いつ、キスしてくれるんだろうとか
そんなドキドキと、本当に効いてきたっぽい薬のせいで、体の奥がジンジンする
「ふふ、にの…震えてる」
そんな俺を、相葉さんはどんな顔で見てるんだろう
声は笑ってるけど、表情が見えないって凄く不安になる
「だって……」
目隠しをされた俺は、相葉さんに起き上がらされて
女の子みたいにベッドにぺたんと座らされていた
せめて横になってれば、背中に支えがあるのに
支えも何もなくひんやりとした空気に晒されるこの状態では、座ってる事も心許なくて
目隠しの威力に圧倒されそうになる
それに
見られてる、って思うだけで体が疼いて
“早く触って欲しい“ って全身で訴えている
だから……
「ね…、あいばさ…触って……っ」
初めて、自分からねだる言葉を口に出した
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