今日も明日も
第43章 やさしいキスをして
顎まで伝った舌先を、ゴールに決めた相葉さんのそれに触れさせようとした瞬間
「…っ!」
パッと目を開いた相葉さんがその舌を
…大きく口を開けて、俺の唇ごと奪い取った
あっという間に咥内に入り込んだ相葉さんが、散々悪戯した俺の舌を絡めとる
息をする事も許さない、全てを奪い尽くすようなキス
「んぅ…っ」
くちゅくちゅといやらしい音が耳に響いて
納まりきらない二人の唾液が、俺の口端からシーツを濡らしていく
鼻で息をする事もままならないくらいに深く奪われて、頭がボーッとしてきた頃
ようやく相葉さんが唇を離した
「今は抱かないって言ったのに…」
相葉さんの目は、雄の鋭さを纏い始めている
「…俺は、いいって言った」
さっきのキスで、潤んだ目を相葉さんに向けて
「具合悪いくせに」
「汗掻けば、下がるかもよ?」
誘うように、首に腕を巻き付けた後
今度は俺から相葉さんに、唇を寄せた
すぐに離してニヤリと笑えば
「…俺の負けだ」
相葉さんも口角を引き上げて
俺の体を自分の下に組み敷いた
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