今日も明日も
第42章 おさななじみ
「あれ……夢じゃなくて?」
真っ赤になりながらも目が泳ぐかずなんて見たの、初めてかも
小学生からは、あまり感情を剥き出しにしなくなってたし
どこか冷めた感じだったから
「しっかり聞いた…
俺ね、凄く嬉しかったの」
きっと今の俺は、凄くだらしない顔になってる
「あれは……」
「かずの、本音でしょ?」
かずがきゅっと唇を噛んだ
そうだ、それよりもかずに伝えなきゃいけない事があった
「あのね、かず…聞いて」
高校に入って、初めて出来た “彼女“ と言う存在に浮かれていた事
その時はかずの気持ちを知らなかったから、傷付けてしまった事
それに気付かず、避けられてる事に俺も苛立っていた事
かずが、部屋で取り乱した時
どうして良いか分からなくて俺も避けてしまった事
まずは全てをかずに謝った
かずはそれを黙って聞いている
そして
ここからは、俺の気持ち
「かず…それからね……」
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