今日も明日も
第42章 おさななじみ
幼稚園の入園式
行きたくないと駄々を捏ねた俺に、にっこり笑って
“いっしょにいこ“ って言ってくれた
そして手を繋いで、当時流行っていた戦隊モノの話をいつもしてたっけ
あの頃は、俺の方がしょっちゅう泣いて
いつも、かずが慰めてくれてた
先生に怒られると、一緒になって謝ってくれた
かずは何も悪くなかったのに
小学校に上がると
元々運動が大好きだった俺とゲームが大好きなかずは、一緒にいる時間が減った
小学生って、運動が出来るってだけで何故かもてはやされて
調子に乗ってた俺は、かずがいじめに合ってる事に気付いてやれなかった
クラスが違うのもあったけど
5年生になってそれに気付いた時には、かずは教室の隅でいつも一人だったんだ
いつも一緒に登下校してたのに……
そして中学校
バスケ部に入った俺と、帰宅部のかずは
時間も合わなくなって
一緒にいるのはもっぱら試験前
俺がかずの家に行って(押し掛けて)
ノートをひたすら写させて貰ってた
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える