今日も明日も
第40章 昨日の他人は今日の恋人
「待って、かず…」
だけど敢えてそれに気付かないフリ
いや、気付いちゃダメなんだよ
…だって、間違いなく俺
かずに溺れる気がするから
元々独占欲が強い俺だから
かずを抱いたら、手離せなくなる
束縛して、自由を奪ってしまいそうだから
「なんで?……抱きたくないの?」
ストレートなかずの言葉に、ギュッと目を瞑る
「まーくん、俺に全然触れないよね
髪の毛1本、触らない」
さりげなく、自然にしてたつもりだったけど
気付いてたんだ
普通に笑って、冗談も言って過ごしてたつもりだったんだけど
「俺は…まーくんに触れたい
……抱いて、ほしい」
「も…っまーく、早く…っ」
腕の中のかずが、縋りついた
まだ一度もイッていないソコは、絶え間なく蜜を滴らせている
無意識に、俺の腰に押し付けるくせに
真っ赤になって照れてるとこが、可愛くて堪らない
「もう、無理…?」
ー…もっと乱れてるとこ、見たいんだけどな
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