今日も明日も
第36章 My Sweet Home
さっきまで、いやらしく乱れた姿が全く想像つかない
その安心しきった顔
それを見せるのが俺だけならここまで妬かないのに
酒が入ると怖いくらい無防備にそれを晒けだしちゃうんだもん
だから俺も、いつまでもお前が心配なんだよ
「ほら、にの…お布団行こ?」
「んー…動きたくない…」
凭れている背中がずるずる落ちて、そのまま床に横になる
「だーめ、風邪引くだろ」
「疲れさせたの誰だよぉ…」
「にのだって悦んでたくせに」
「抱っこ…」
俺の言う事なんてお構い無しに、にのは床に仰向けになったまま両手を上に伸ばした
「…もー、しょうがないな」
なんて言いつつも、にやける顔は抑えられず
その腕を俺の首に回させてゆっくりと抱き起こした
「一回立って」
「えー…」
「いくらなんでも、ここから抱き上げたら腰やられるって」
苦笑した俺を見て、にのも笑う
そして抱きついたまま自力で立ち上がると
俺にムギュッとしがみついた
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