今日も明日も
第34章 100%のきもち 2nd
「確かに貴重だよなぁ!」
…そこまで笑わなくても、って位にヒーヒーお腹を抱えられたら
本当の俺ってどんだけ嫌なヤツなんだよ
って不安を覚えてしまう
「ちょっと大ちゃん、笑いすぎ」
相葉さんが、俺を庇うように引き寄せた
「やめろよ!」
恥ずかしくて、ついその体を突き飛ばしてしまったら
「あ、やっぱりにのだ」
なんて櫻井さんに言われて
ますます自分ってものが分からなくなっていた
俺は今もまだ、相葉さんちに居候している
生活を共にしても、違和感も嫌悪感もなかったから
"戻るまでいていいよ" って言葉に甘えていた
…それにね
相葉さんと一緒にいると、何だか安心なんだ
まるで安定剤のような存在で
相葉さんに抱かれるのも、嫌じゃない
むしろ、心を満たしてくれていて
記憶がなくても「必要としている人」なんだと
それ以外の全てが訴えていた
相葉さんはしょっちゅう不安になるみたいで
皆が言うには、今まで以上に俺にくっついていたいように見えるらしいけどね
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