今日も明日も
第32章 ハイスクールDAYS
俺自身が「雅紀を好き?」と思い始めてから
その雅紀の行動に気付いたんだ
それが答えに繋がるような…確信に近い、疑問
もしも、学校の周りの目を気にして
触れないなら、この後の「二人きり」になった時
いつもと違う雅紀になるかもしれない
これで、学校と同じなスキンシップだったら
…そこで、気持ちにケリをつけよう
多分これが、俺が一番傷付かない方法
誘うとか、告白なんて無しに
雅紀に任せてしまう狡いやり方だけど
本当に雅紀が行動に移したら
素直にそれを受け入れよう
…そりゃ、まだ女の子ともキスすらしたことすらないから
少し怖い、けどね
放課後
雅紀は家に電話をして、学校の用事が出来たと嘘をついた
「かずんち行くの、すっごい久しぶりー」
嬉しそうに笑う雅紀
"早く行こ!" なんて言って触れてくるのは
シャツ越しの背中
俺が何考えてるかなんて
これっぽっちも分からないんだろうな
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える