今日も明日も
第30章 理由はいらない 3rd
ー…そして
何だか話が進んでしまい、地元の話で盛り上がった勢いで
今、車の中に二人きり
運転手は、俺が買って出た
だって何かさ…その方がデートみたいじゃん?
スマートには出来ないけど
エスコート、したいじゃん
それでなくても、二宮さんにはカッコ悪いとこばかり見せてしまってるから
少しでも名誉挽回しないと!
そして、ちょっとでも
この関係を進展させたいし…
「そう言えば…大学って今夏休みですか?」
思い出したように、二宮さんが訊ねてきた
「はい、…だからバイトばっかなんですよ」
苦笑いしながら答えると
「あ…じゃあ明日はバイト?
それなら、疲れるから…運転変わりますよ」
気遣うような言葉が二宮さんから発せられた
「明日も休みだから、大丈夫!」
ー…だから、気遣いなんてしないで
だってその為に、潤に泣きついたんだ
潤も過酷なシフトなのは知ってるけど、今回はどうしても!って…頼み込んで
次のシフトで同じように代わる事を条件に、渋々承諾してもらったんだ
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