今日も明日も
第20章 countdown
簡単な身仕度をしてから
今度はタクシーを呼んだ
飲んでしまったから、仕方ない
煽ったはずのアルコールは
いつの間にか、すっかり抜けていた
酔ってるはずなのに
やけに頭が冴えている
とは言え、運転はさすがにマズイ
頭が冴えているだけで
体はしっかりとアルコールを吸収しているんだから
飲酒運転なんかで捕まったら
「嵐」でいられなくなる
…こんな時でも、そんな事考えられるんだ
自分の事なのに可笑しくなった
いや、これからの時間から逃げたい為の
防衛本能の現実逃避?
分からない
おかしくなりそうだった
でも、もう行くしかない
相葉さんに分からせてやるんだ
そして
俺しか見られないようにしてやる
もしも
それが叶わなかったら
俺の中の
カウントダウンが0を刻んだら
全て、終わらせる
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