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奇跡を生み出す腕を手に入れた、大阪の兄ちゃんの話を実話で公開

第10章 関西奇術連合

 深夜番組のプロデューサーって方が来て、関西中心に活躍されてるマジシャンの方に出演を依頼しているが、その番組が深夜の生放送だという。


 生放送でマジック!?


 ちょっとしたテーブルものならいけるかもしれないが、ステージに立っての生放送のマジックってのは、マジシャンにはキツイ。


 オファーを受けない者が多いんじゃないか?


 だが、一緒に来ていた方が僕の顔を見るなり「あ、楽しいマジックをする方じゃないかな」て言うんですよ。


 いや、マジックはどれも楽しいものですよ。特にこれが一番楽しいってものは演者にもよるし。


 どうやら、その方、あの大会の予選に見に、会場にいたらしいんだ。


 つまり、僕の伝説の失態を見てたってわけだ。


 実は、あの時のフルの映像なんて、僕は見てなかったんですよ。僕は自分でどうなってたかを知らないんですよね。


 それを、改めて見たんだ。


 いや、確かにあの落ち方は鳩が死んでるようには、見えない。


 また、自分の表情、よくこんなリアクションとれたなと……。


 そりゃ、他から見れば、むちゃくちゃ面白いだろう。


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