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奇跡を生み出す腕を手に入れた、大阪の兄ちゃんの話を実話で公開

第7章 中学卒業、そして高校に

 まあ、タバコはマジック用シガレットといって、全部フィルターのような素材が詰められた偽物タバコを持っていたので、おかんが吸っているんじゃないかと勘違いしていたんですがね。


 放課後の教室に僕とおかんと、担任の先生の三人で話し合い。


 夢を追い求める事は、先生は反対ではないと言うが、これから先の事を考えれば、高校は出ておいた方がいいとのこと。


 だが、自分には導いてくれている人がいると、マジックショップの店員さんの話をしたのだが、その人が人を雇うほどの経済力がある人なのかどうかも定かではないと。


 15歳で社会人として歩むには、地盤が緩すぎるとの話。


 その当時は、確かに夢だけを見ていてマジックさえ練習して、レベルを上げればプロとしての仕事が出来ると思っていた。


 これが、しっかりとしていた事務所でもあればいいのだが、そんな話は一切ない。


 だが、気付くには遅かった。小さな大会で入賞したことで、自分は出来ると過信し、店員さんからの呼び掛けの手紙だけで人生を任せてしまった。そのため、肝心の受験勉強を疎かにしてしまった。


 今さら必死に勉強したって、どこに入れると言うのだ?


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