テキストサイズ

今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡

第11章 ちーちゃんの夏休み♡partⅢ♡






お…おい、王子よ。ちょっと待て!!

極上の甘い空気を纏ったまま、急に何を言い出すのかと思いきや、なんてご謙遜。とんだ勘違い。いったい絶対、全部わかってるような顔をして…

っていうか、ちーちゃんのコトはなんでもお見通しってついさっき言ったばっかりでしょうが。なのに貴方はいったいなんてことを言いだすの!!?

そんなね、こっちはね、聞かれなくてもいつにも増してドキドキどころか死にかけましたけど。

"オレにも"だなんてさ、ご自分がどれだけ不適切な発言をなさっているか王子様は気づいていらっしゃいますか⁉

葵くんの今更感満載のとんでも発言に思い出したところで顔にボッと火が付く音がする。


…だけど、


「…ねーぇ、ちーちゃん」

「………!!」


それよりもなによりも今一番の問題は、顔を真っ赤にしたアタシの鼻先をハニカミながらチョンチョンと突く葵くんがとっても楽しそうで…


「…その顔、思い出してるの?真っー赤♪ホントかーわいっ」


発せられる甘い声に…

絶大なるオシャレ眼鏡の相乗効果付きの蕩けるような優しい目に…

それに加えて異国の地であるせいなのか、いつにも増して醸し出されている彼特有の半端ない安心感となんともいえない包容力とか…


悩殺要素、満載すぎ!!

…非っ常ぉぉぉに困る。





ストーリーメニュー

TOPTOPへ