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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡

第11章 ちーちゃんの夏休み♡partⅢ♡







「あれ?でもホント、顔赤いよ。なんで?どうしちゃったの?」


なんでって…


「あ、あ、あ、あ、赤くないよ」


どうしちゃったのって…


お願いだからそんなことをシラっと聞かないで欲しいんだ。


「熱まででちゃった?あぁほら、耳もこんなに熱いし」

「ヒッ…ぁ!!」


そ…そしてこんな時にそんな風に触らないで欲しい。

だって、


「あ、葵くッ…」

「ん?」


こんなの全部葵くんのせいなのに…


「ふッ…」


ピク…ン…


「…ァ、ゃ…」


ビクッ…ビクビク…ッ…


見事に熱くなった急所である耳の輪郭をさわさわと絶妙なタッチでなぞる葵くんの綺麗な指に、とんでもないダメージを受けたアタシのカラダは嫌でも過剰な反応をしてしまうのだから。


「大丈夫?」


ンンン…


「だい、じょ…ぶ…」


…なわけがない。


こんな真昼間から、こんな太陽の下で…

葵くんが眩しすぎて、心臓が壊れそうで、色々とおかしくなってしまいそうなココロとカラダを沈めたくて目をギュッと閉じる。


なのに…


「…もしかして昼間からキモチヨクなっちゃった?」


とか、耳元でそんな声で囁くなぁ────!!!





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