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ぜんぶ二人ではじめて

第39章 解禁日

side 七海

ヤスくんと一回目……

ヤスくんのがずっと元気なままだったのは、分かってた。

私も、キスすると、アソコがジュンッて熱くなって……濡れていくのが分かった。

ヤスくんが入り口で少し焦らしたあと、奥へ奥へと進める。

声がおさえられない!

もう……感じすぎて、わけが分からない。

真っ白い世界に吸い込まれそうになって、ヤスくんの名前を叫んだ!

ヤスくんが後処理をして、私の隣に横になる。

「ヤスくん……」

「ナナちゃん、おいで?」

腕枕をしてくれる。

抱き締めてくれる。

「久しぶりで恥ずかしかった。」

私がそう言うと、

「だね。久しぶりだと、めちゃくちゃ緊張するね。」

そう答えてくれた。

同じ気持ちだって分かると、すごく幸せな気持ちになる。

「ナナちゃんと……今、一緒にいられるの、なんだかスゴく、良い。」

「ヤスくん……私もだよ。自分から言ったことだけど、禁欲生活、結構、大変だった。」

「あぁ。そうだな。あと2ヶ月、頑張れるかな。」

「……頑張ろうね!」

「あぁ。禁欲生活中、ナナちゃんのこと片想いしてた時みたいに近くにいたいとか、抱きしめたいとか、早く会いたいとか、そんなことばかり思ってた。」

そんな話を聞いて、胸がキューンとなった。

ヤスくん、片想いしてた時、私と同じように思ってたんだ。

腕枕をしてもらいながら、二人で上を向いていたんだけど、ヤスくんの方に体を向けた。

「嬉しい。ヤスくん……」

「俺は、禁欲生活あって良かったよ。たまに欲に負けそうになったけど、学校でキスしたり、外でキスしたり……キスだけでもスゴく緊張したしね。」

保健室で!緑地公園で!

禁欲生活中のキスの場面が鮮明に蘇る。

急に恥ずかしくなる!

それ以上に恥ずかしいこと今したのに……。


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