私の心の1番綺麗なところに
第27章 酔いのまま宵になる
驚いたけれど、
唇が離れたあと、
思ったのは、
今の私、絶対、ブサイクだ
ということだった。
だって、眠い顔して
目は半開きで。
よくこんな顔にキスできたなぁ、と
考えていると、
再び、彼の唇が私の唇を覆った。
さすがの私も目が覚めてきた。
嬉しい、ような…
でも、どういう意味のキスなのか
わからなくて。
唇が離れたあと
「好き…」
と、呟くのが精一杯だった。
彼はそんな私にまたキスをした。
目が合うたびに、
私たちは、キスをした。
それでも睡魔が襲ってきて
また眠ってしまった。
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