私の心の1番綺麗なところに
第25章 ひとり
「それは良かったわね。
じゃあ、もうカウンセリングが
必要じゃなくなる日も近いわね。」
「先生のおかげです。
先生がいっぱい話を聞いて
くれたから…」
そう。
本当に先生のおかげ。
先生は、友達のように
明るく私に接してくれた。
会うたびに話す優貴の愚痴も
聞いてくれて時に共感してくれて。
カウンセリングに通うようになってから
少しずつ、部屋のチェックする時間が
短くなっていた。
きっと、先生は気づいてた。
私のストレスの原因。
私の精神が壊れた原因。
だから、ずっと、話を聞いてくれた。
だって、カウンセリングというより
優貴の愚痴のオンパレードだったもの。
先生は気付いていたから
「ここをはけ口に」と
私に接してくれていた。
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