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私の心の1番綺麗なところに

第22章 まよい





たまに、記憶がなくなればいいと、思う。




そしたら

あなたと出会ったことも

楽しかったことも
愛おしかったことも


なくなってしまうけれど…




あなたを想って泣いたことや
忘れられなくて切ない想いをしていること




そして、あなたが私のことを
もうすっかり忘れて
あなたの人生を歩いているという


現実も、知らずにすむから。





あなたの笑顔を


わたしの涙で



涙を流すことで…





忘れさせて…










届かない想いなら


こんな哀しい感情なんていらない。
涙を流すことが虚しい。




だから、いっそ、もう






消してしまいたい…












なんて、叶わないことを


考えてしまうときも、あるー…



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