私の心の1番綺麗なところに
第21章 不安の音
優貴からの返信が届いた。
安定の長文で流し読みしていた
けれど、後半からは思わず目を疑った。
それでも何度も読み返したから
いまでも覚えている。
「付き合い始めた頃から言ってたけど、
うじうじする女は嫌い。
最近ずっとそう。うじうじうじうじ。
カウンセリングかなんだか知らないけど
頑張ってくださいね。
私は知りません。」
怒り、哀しみ、ショック…
そんな感情、一切芽生えなかった。
むしろ、ここまで書ける彼を
尊敬し、面白いと思った。
ほんとは、カウンセリング行くことに
関して優しい言葉でもあるかなって
思っていた。
けれどそれを見事に裏切った。
でも、哀しくもなかった。
呆れた…を超えた。
もうどうでもよくなった。
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