私の心の1番綺麗なところに
第21章 不安の音
なにも言えなかった。
だって、優貴の言ってることは
本当だし。
そして、いつか、こんな日がくると
心のどこかでわかっていた。
私が、ひとりで病んで
優貴ひとり、幸せにできなくてー…
でも、距離を置こうと言える
チャンスだとも思った。
だから優貴にメールを送った。
「最近のこと、本当にごめん。
でも心の中では、今日のような日が
いつか来ると思ってた。
わたしがこんな状態じゃ、優貴までも
辛くさせてしまうから。
しばらく距離を置いたほうがいいと思う。
最近ずっといつ言おうか迷ってて
このタイミングになって申し訳ないけれど…
お互いのためだと思うから。
来週からカウンセリングに行くから、
はやく治るように頑張るね!」
これが今のわたしの
正直な気持ち…
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