私の心の1番綺麗なところに
第20章 離れたこころ
優貴のマンションの玄関で
男の人とすれ違った。
すれ違うだけ…と思っていたら
「あれ?優貴の彼女さん?」
声をかけられた。
「そうです、けど…。」
「やっぱり!俺、優貴と同じこの
マンション住んでて同じサークルでさ。
君のことなんか見たことある顔だな〜
って思ったんだ。
前に優貴から彼女の写真見せてもらったの
思い出して、思わず声かけちゃった。」
「あ、はい…」
「これから優貴の部屋行くの?」
「そうです。」
「へー…そうなんだ。
今度優貴に彼女と会ったって
話そっと。呼び止めてごめんね。
また会うかもねー。」
なにこの人。
よけいイライラする。
「はい、また。」
そう言って、その男とは別れた。
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