私の心の1番綺麗なところに
第16章 晴れのち曇りのち…
きっかけはほんの些細なこと。
覚えていないくらい。
ケンカというものは
お互いのために言いたいことを
言い合い、改善するという
ことだと思っていた。
だから、私もはじめは
自分の言いたいこと、伝えていた。
だけど、私の言葉は
優貴にはかなわない。
私が何か言うと
優貴はさらに何かを言う。
俺の意見は誰が見ても正しい、と
言うかのように。
俺が正論で正義と言うように。
何を言っても
聞く耳を持たず
余計にイライラさせていた。
ケンカしたら、黙る。
黙って相手の話を聞いて
耐えて、耐えて、耐えて。
相手の怒りがおさまるのを待つ。
私が身につけた
「ケンカ」の流れ。
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