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私の心の1番綺麗なところに

第16章 晴れのち曇りのち…



ケンカをした。




優貴はケンカをするたび、
「別れる」と言う。



はじめは、それが怖かった。





こんな私のことを
好きでいてくれる人は
もういないかもしれない。



いま、別れたら
私は、ヒトリになってしまう。




せっかく、見つけ、掴んだ幸せを
逃したくない。






そんな想いが巡って、
別れる、と言われるたびに
謝っていた。























何に謝っているのか
わからないままに。





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