私の心の1番綺麗なところに
第14章 サヨナラの秋
隆太からの連絡を
ひたすら待っていた、
大学1回生の夏休み。
隆太からの連絡は、なかった。
大学でできた友達と遊んだり
アルバイトを始めたり
実家に帰ったりと
予定があったから
充実した夏休みを過ごしたけれど、
やっぱり、少し虚しくて。
携帯を見るたびに
隆太からのメールがないか
ときめいて、悲しんで。
そんなことを繰り返した
私の夏休み。
でも、まだ信じていた。
インターンで忙しかったのだと
信じて疑わなかった。
真面目な人だということは
初めて出会ったときから
知っているから。
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