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偽りの向こう側

第6章 ライン二日目

「いないよ(笑)結婚もしてない」

後ろめたさから余計なことまで言ってしまった。

『そっか笑 俺もだよ-(´・ω・`)』

ホッとした。

瑛士がトイレから出てくると私はスマホを
エプロンのポケットに戻した。

瑛士は先程とは一転して表情がニヤケまくっていた。

「あースッキリした-!ん?母さんもトイレか?」
「違うけど」
「トイレの前でニヤニヤしてんなよ」

私の表情も瑛士同様自然とほころんでいた。

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