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偽りの向こう側

第6章 ライン二日目

たったそれくらいのことが私には一大事で
ドキドキしながらスマホを
エプロンのポケットに収めた。

洗濯をしようと脱衣室に向かうと部屋から
出てきた瑛士と鉢合わせた。

「あれ?大学は?」

嵐とのラインに浮かれていて瑛士の存在を
忘れていた。

「今から準備して学校だよ」

洗面所に向かう瑛士の顔は心なしか
赤くなっていた。

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