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[現代版] 天使と悪魔

第5章 記憶の連鎖②

・北山side

北「んじゃ北山派に入る」

安井「北山派?」

北「そっ、俺のことをこよなく愛する奴らの派閣」

藤「そんなの聞いたことがない惑わされるなよ」

安井「???」

北「失礼なことを言うねぇ俺は別に惑わしてなんかいないでしょ」

安井「それって藤ヶ谷くんも入ってるんですか」

藤「入るわけないじゃん」

安井「どうして?ダメじゃないですか入らないと」

藤「へっ?」

北「いいぞーもっと言ってやれ、ニッ」



ガハハハッ―



安井「藤ヶ谷くんは、北山くんを愛してないんですか」

藤「あっ、愛って」

安井「一番先頭に立たなければならないのに」

藤「えっ」

安井「冷たいですよ」



しかし、どうしたんだ今日はなんだか様子が変だ。



北「言われちまってるぜ、どうする」



―まっ、たまには藤ヶ谷を攻めんのも悪くはないが。



安井「どうなんです入るんですか入らないんですか」

藤「お前なんかあった?」

安井「はっきりして下さい」

北「はっきりしてやれよ、藤・ヶ・谷 クスッ」

安井「入らなければ嫌いになります、いいんですね」



でも、ちょっとやり過ぎ。



北「さて腹減ってない俺の特製チャーハン食べさせてやるよ ニコッ」

藤「ちょーっと待った北山が作るの」

北「そうだけど」

藤「俺がやる」

北「いいって」

藤「いや」

安井「2人で作ったらどうです?んふふっ」

藤北「んっ?」



けど、この安井がまさか。

前世での俺たちの子だったなんて、この時はまだ知るよしもなく。



北「でーきた」

安井「わっ、すっごいですねぇ」

藤「だから言ったじゃん」

安井「いただきます」

北「おう、どんどん食え、おかわりもあるぞ」

安井「はい ニコッ」

藤「ふっ」



知ったときは本当に驚いたわ俺も藤ヶ谷も…

あのとき殆どの連中が自分の子の成長した姿を知らない。

その前に俺達は―

だからそうだと分かったのは、だいふ後になってからだった。

しかし、前世との繋がりというのは本当に不思議なものだとつくづく思う。

気がつくとすぐ傍にいたんだ地球という星の中の…

ほんの小さな島国の1つでしかない日本にみんな。

それは運命というより絆だったのかもしれない。

過去から未来へと繋いだ、命のりレーによる。





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