泣かぬ鼠が身を焦がす
第33章 能ある鷹も身を焦がす(サイドストーリー2)
「ん、んーー……っ、んー……」
小さな喘ぎ声を上げながら、焦ったそうに腰をくねらせる三村様
私は自分の口の端が上がるのを止められません
「何か言いたいことがあるのでしたら、ちゃんと言ってくださらないとわかりませんよ」
「……っ、ちゃん、と……ん、ぁ……抱いて下さいっ」
「言っていることが変わってしまったことへの謝罪は?」
「ごめんなさいっ……ごめ、なさ……もっと、ちゃんと……イかせ、くださっ……」
謝罪の言葉をうわ言のように繰り返す三村様に、私の心はゾクゾクと震えていました
三村様のことを
愛しいと感じてしまうなんて
どうしたんでしょう
「好きに、シて下さい……ぃ……っ!!!」
私は自分の履いていたスラックスの前を寛げると、手早く三村様の蕾に当てがいました
そして、三村様の口から制止の言葉が紡がれるその前に
「ふ、ぁぁぁあっ……!!!!」
一息に三村様を貫きます
その瞬間三村様の上げた声は、嬌声というより叫び声に近いものでした
慣らしていないせいで、痛むからでしょう
しかし直前に好きにしろと仰ったのはご自身ですから、責任は取って頂きますよ
「ん、あぁ……キツいですね……っ」
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