泣かぬ鼠が身を焦がす
第5章 猫の前の
朝起きると隣には杉田さんはいなくて、代わりに伊藤さんが入ってくる
そこからセックスして、茜さんが来る前にシャワー
茜さんが来たら朝飯食って、その日の宿題(あれ以来パズルゲームとかになった)を渡されてそれで1日の暇をつぶす
夜になったら用事がなければ杉田さんが晩飯持って現れて、飯食って一緒に寝る
出来過ぎっつーぐらい異常に快適
そんな日が何日か続いていた
そして今日も、伊藤さんとのセックスを終えて風呂に浸かってる俺
「あーーー……ごくらく……」
おっさんみたい
でも、無意識に口から出るんだもん
しょうがないよな?
「ふぁ……ぁ……」
眠い
そろそろ風呂上がろうかな
「ノラおはよ〜ご飯だよ」
「おはよう、茜さん。いい匂いだねぇ」
「でしょでしょ」
こんな会話ももう慣れたもんで
いつもの通り俺は1人で食事して、杉田さんに渡された宿題に取り掛かった
今日は数独
1から9までの数字を空いた枠に埋めていくパズル
「ん?あー……ここが4か。じゃあこっち8だ?」
1人で黙々と取り組んでいると、いつもと違うことが1つ
「?」
突然部屋の扉が開いて人が入ってきた
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