泣かぬ鼠が身を焦がす
第23章 毒がある
興奮で出てきた唾液で、お互いの口元べたべたにしながらキスをする
どーせこれから顔洗ったりすんだし
どうなってもいいよね
「たくまさ……、もっと、舌だし……て……っ」
「ぅ、ぅ……ぅん、ん」
自分たちの我慢汁で頭も下半身ももうぐちゃぐちゃで、何も考えられない
そして
あ、やば、そろそろイくかも……っ
と思ったところでそれまでキス以外何にもしなかった拓真さんが手を出してきて
俺がひたすら擦っていたそこに触れられ同じように擦られる
「んんんぁ、あ……っ、あん」
俺よりも骨ばった手と、自分の手じゃないってことにめちゃめちゃ昂ぶる
「ん、も……やばい、イ……っく、ぅう」
「俺も……出る……っ!!」
お互い何も言わずとも徐々に早くなっていった手で最後はがつがつ擦って、お互いの手を同時に精液で汚した
昨日1日休んでたとは言え、一昨日結構シたから手に出たのはちょっと薄い
「ふ、はーー……」
「はぁ……っ、はぁ」
落ち着いて息を吐くと、目の前にあった拓真さんの頭が迫ってきて
「痛っ」
頭突きをされた
「なに?」
「なに、じゃないだろう。突然こんなことしやがって……」
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