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・戸塚side

それは、突然のことだった



塚「トッツー大変だ、河合が」



塚ちゃんがイキなり家の中へ飛び込んで来て。



戸「あいつが、どうかしたの？」

塚「とにかく早く止めて、ヤバいんだ」

戸「えっ」



いったい、何があったっていうのだろう？

わけ分からないでいる俺の手を塚ちゃんは、グイグイ引っ張って行って。



橋「ちょ塚ちゃんトッツーを何処へ連れてくの」



慌ててハッシーが後を追い

―が、部落の中央近くまで来たとき。



山「ごめんなさい！」

河「絶対に許さねぇ、ｷｯ」

山「か…わい‥くん」

河「あの時あいつが、どれだけ怖い思いをしたと思っているんだ」

山「くっ」



あのときって、ﾊｯ!

もしかして、俺が襲われたときのことを言っているの

河合が亮太の胸ぐらを掴み物凄い勢いで怒鳴っている姿が見え。



山「謝って済むことじゃないのは分かってる、けど」

河「なんだ、お前になにが出来る？あいつが心に受けた傷を治せるとでもいうのかよ」



俺は急ぎそこへ駆けつけた



戸「河合！」

河「‥‥っ」



すると、ハッとした表情で俺を見て。



河「トッツー、くっ」

戸「おまえ何をやっているんだよ」

山「ごめんなさい、俺が」

河「余計な事を言うんじゃねぇ」

山「ﾋﾞｸｯ」

戸「俺が襲われた事で亮太に食って掛かってるなんてらしくないじゃん」

河「‥‥っ」

戸「あれは兄貴とかがやらせた事なんだろ」

河「違う、こいつが勘違いして」

戸「えっ」

河「なっ、なんでも…ね」



なに？なんだっていうの。



河「とにかく、これは俺と亮太の問題だ口を挟まないでくれ」

戸「俺のことで怒ってたんじゃないのか？」

河「はっ？なわけねぇじゃん、俺はこいつが気に食わないだけさ」

山「‥‥っ」

河「亮太お前も一族の端くれなら分かっているだろ」

山「ぁ…‥」

河「過ちは死を持って償うこれが俺達のやり方だ」

山「だからそれをしろと」

河「自分で出来ないのなら手伝ってやってもいいぜ」



ちょ待って、それ本気!?






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