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不透明な男

第8章 序章


兄「今日は我慢しないからな…」

智「んぅ…」

兄「覚悟しろ…」


松兄ぃの優しい瞳に熱が篭る。
熱い瞳で、熱い唇で、俺を求めてくる。


智「ふ…、そんな事、言ってるのに…、ぁ…」

兄「なんだ…?」

智「すごい、優しいじゃん…、っふ、」


熱い手で、熱い息で、俺の理性を奪う。


兄「もの足りないか…?」

智「そ、んな事、言ってな…っ、んん…」


俺の両手首をソファーに押し付け、はだけた胸元に舌を這わせる。
俺の足を割り開き、松兄ぃの片足を俺の間にぐぐっと押し付ける。


智「…あ…っ」


それだけで、俺の身体は素直に反応する。

胸に顔を埋める松兄ぃの髪が、俺の首を擽る。
固くなった突起を舌で押し潰しながら、ゆっくりと舐める。

それだけの事なのに、俺の身体は熱く疼くんだ。


兄「頬が紅くなってる…」

智「んっ、はぁ…」

兄「少しは、暖かくなってきたか…?」


俺の中が冷えている事に気付いている。
だけど、何も聞かずに俺を暖めようとしてくれる。



こんなに優しい人は、俺には勿体ないんだ。






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