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お嬢様と二人の執事

第3章 もう一人の執事

やがて観念したように、目を閉じた。

「どうぞ…触れてください」

沙都子は全てを高宮に委ねた。

この瞬間の高宮の昂りは、異様だった。

今まで感じたことも無いほどの興奮が襲った。

「失礼…します…」

なんとか保ちながら、震える手で沙都子のシルクのパジャマに手を掛ける。

ボタンを1つずつ外していく。

やがて全て外れると、レースをあしらった薄いピンクのキャミソールが現れる。

そのピンクと、沙都子の白い肌がとても艶めかしかった。

高宮は思わず息を飲み込む。

頬を染めながら全て委ねきっている沙都子の姿に、これ以上も無いほど欲情した。

するりと上着をベッドに落とす。

僅かな衣擦れの音を立てて、パジャマは床に落ちていった。

「高宮さんも…」

小さな声で、沙都子が言う。

両手を伸ばすと、高宮のシャツを脱がせた。

「沙都子様…」

沙都子がそのような行動に出ると思っていなかったので、高宮は驚いた。

それと共に、沙都子も自分を求めているのだとわかり、ますます昂ぶる。

少し、身体が震えているようにも思った。

自分らしくもない。

10歳近く年下の女性に、このような状態になるなど…。

そう思えば思うほど、高宮は沙都子にのめり込んでいった。

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