アイツまで徒歩５分
第12章 夜を追いかけ朝になる
「はぁ…はぁ…陣ヶ岡さんは…
最初から…
俺に―――…優しくて…
甘くて――――…ズルくて…
カッコいい…………
もう…メロメロっす――――…だから……
すがりついて……離れたくないって…
今…思ってるのは………神ヶ岡さんの…思い通りじゃないか……ﾊﾞｶ…ﾔﾛｳ…」
クタッとなりながら…
俺の髪をハムハムっと…口にふくみ…
最知は、エロく…髪を舐める―――…
ゾクッとしてしまう……
“俺の…思い通り――――…？”
バカやろう…は、どっちだよ…
「最知―――――…俺の側にいてくれるか？」
「――――うん…」
「最知――――…俺を…側に置いてくれるか？」
「――――…うん」
「最知――――――…
頭…撫でてくれないか―――…？」
「――――うん…」
溢れる涙で…
視界がボヤける――――…
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