
アイツまで徒歩5分
第12章 夜を追いかけ朝になる
「ゲッホっ!!ゲッホ!!なっ何で…日本酒が?!」
そう言えば…食前酒って――――…仲居さんから説明があったか気がする…
「おい!最知の大丈夫か?お前…日本酒…飲んだことあるか?苦手じゃないか?」
俺は、慌ててお茶で口の中を流す―――――――…
が―――――…勢いよく流し込んだ酒が…
ジワジワと俺を、酔いへと導く――――――――…
「――――――…大丈夫…です!日本酒…コップ一杯ていど――――――…ね?じん…ぎゃおきさん!」
「…じんぎゃおきって…誰だよ」
―――――…ふぎゃ?
