
アイツまで徒歩5分
第9章 どちらかと言えば……?
――――――――――……
常務との待ち合い場所に行くと……
常務と…そよ子さんが夜景の見える特等席のテーブルですでにアルコールを楽しんでいた…
「お〜、陣ヶ岡君!こっちに来て座りたまえ」
ウェイターに案内された俺を見つけると…
常務は、ニコニコと俺を呼ぶ…
娘と…夜景ディナーって……
どこのクソじじいだよ……
「お待たせしました…」
「いやいや、待ちきれず…先に飲み始めてしまっていたよ」
席を進められ…そよ子さんの向かい合う感じに座った…
「君――――…彼にも同じ物を…」
ウェイターに声をかけた常務は、不気味なくらい機嫌が良く…気持ち悪い…
そよ子さんを見ると、困ったような…なれているような感じで俺に頭を下げた…
