
アイツまで徒歩5分
第9章 どちらかと言えば……?
俺は、丼を手土産にママの店を出た――――…
熱々の丼を早く渡したかったが…
連絡…するのも気が引けて…
なんだかんだ……アパートまで帰って来てしまった…
陣ヶ岡さん…帰ってるといいなぁ……
と、陣ヶ岡さんの部屋の前で足を止めてみるが…
帰ってはいないようだ…
どんぶり……冷めちゃうなぁ…
俺は…どんぶりを抱え…冷めないように…する…
隣は自分の部屋だけど…
すぐ帰って来るって…
言ってたし…待ってよう…
俺は、そのまま玄関の前に座って待つことにした…
