
アイツまで徒歩5分
第9章 どちらかと言えば……?
ラーメンを食べ終わると…
やることも無くなり…
つい…空いている席を見て…また――――…
ボーッとしてしまう…
「…陣ヶ岡さん…ご飯…食べてるかな?
常務に…何…言われてるかな?…はぁ…」
ため息ばっかりついてしまう…
今日のメンマも美味しかったなぁ…
「あっ!そうだ!!」
俺は、個室を飛び出し…
カウンターで他のお客様を相手していたママに駆け寄る!!
「ママさん!!
メンマチャーシュー丼!作って?!」
勢いよく走ってきた俺にビックリ顔のママ!!
「め…メンマ?なんだって?丼?」
「///あっ…えっっと!メンマとチャーシューをご飯に乗せただけの丼ってできる?陣ヶ岡さんに…と…思って……」
「あら…陣ちゃんに?夜食かしら?
なるほど…待ってね、今!特別に作ってあげるから!」
ママは、相手した客に投げキッスをしてカウンターからキッチンに向かった…
「何?ここって、そんな丼まで作ってくれるの?」
さっきまでママと話をしていた男性が…俺の側に来て肩を密着させる!!
「――――…メニューには、無いですけどね…」
「何?裏メニューってやつ?君…常連さんなの?」
スリスリと…肩を擦りつけてくる男性に……若干の鳥肌が―――…
「いや…常連じゃ…」
男性から…お酒の香りがする…
「君―――――…///…ね?」
“ね?”って…何?
―――――――って!!
カウンターに乗せていた手を撫でられる!!
ゾゾゾ――――――〜〜〜〜!!
っと!!鳥肌が!!
「なっ!何ですか!!」
「――――…ここ出たら…ホテル…行こうよ…///ね?」
「!!///はぁ?!」
「ちょっと、お客さん!!さっきまで私を口説いてたのに…節操のない人だね!
この子は、だ〜〜〜〜〜め!
ちゃ〜んと、パートナーが要るんだから!!」
カウンターにもっどって来たママが、助け船を出してくれた!!
