
アイツまで徒歩5分
第8章 自分の事は自分が一番…
―――――――――……
バレなかったかな?
大丈夫だったかな?
俺は、休みをもらった足で―――――…
自宅のアパートを目指した…
中森さんの所で熱が上がりフラフラだった俺に…
中森さんは、“いいもの”をくれた――――――…
「///中森…さん?これは?」
「見たら解るだろ?解熱剤!」
中森さんは、医務室から解熱剤をもらって来てくれたらしく……
俺の手のひらにポンと置いた―――――…
「いや…解熱剤…って…この形…って」
「座薬だけど……なにか?」
座薬……座薬!?座薬?!!
俺は、手のひらの座薬を見つめ…
熱があるのに…
血の気が引いていくのが解る―――…
