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☆ラリマーの扉☆

第33章 具現化した欲望

「学校を休んだ罰としてよいのかもしれないなぁ…」

「え!?体調がすぐれないだけよ!?病人にこんなことしないでよ」

秋野は
チェック柄のジャケットを着せていく。

高級感漂わせるボタンを締めていく。

「その様子から見ると、元気なように見えるが?」

彼はフッと笑った。
高貴な顔立ちして…。

「やぁね!気のせいよ!」

気のせい気のせい!

何も言わず、秋野は笑った。


次はスカート。
黒いレースが興奮を呼ぶともいうだろう。

なんだか、学生らしさを感じるなぁ。

「素敵ね…」

強い瞳でこちらを見つめ、コクンとうなずいた。

彼の個性、と言ったほうが正しいかもしれない。

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