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☆ラリマーの扉☆

第23章 流星と金星飴

そして放課後がやってきた。

「リンネさん、待ってたよ」

「…ごくり」

星塚君のキリッとした目に、リンネは少し
ぞくりとする。

「来てくれてありがとう、始めよっか」

「…はい」

2人っきりの時間がスタートする。

「リンネさんが来てない間
ここからここまでを習っていました」

「へえ…って多いな!習いすぎでしょ」

何ページもやってられっかよ!

「それが事実なんですよ」

「…やりすぎ~」

「まぁそう言わず。やっていきましょう」

そうだなぁ…へへへ。

星塚君は、リンネの教科書とノートを開いた。

「僕が教えていきます」

「…うん」

星塚君はリンネの手に触れる。
そっと優しく包み込むように…。

「だから、安心して?」

「…わかった」

よし!
なんか…やる気出てきたかも?

金星飴のおかげで。

星塚君は分かりやすいように優しく教えてくれる。

遅れをグッ!と戻してくれそう…

「どう?よく分かったかな?」

「ふ…ふぇえ!わかってまふ!」

キュンキュンしてるのかな…
こんな喋り方になっちゃったよ…

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