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☆ラリマーの扉☆

第23章 流星と金星飴

美味しすぎてたまらない。

絶品といえるほどだ。

「大食い姫ね…」
「リンネ、可愛い顔して…」

2人の声なんて聞こえないくらい
カレーが好き。

「あぁおいしかった」

「…食べ過ぎよ。もう」 

「ふふふ」

食べたそのあとは昼休み。

昼休みは特に何もすることなく
机に向かって寝ていた。

「あ~……」

女の子らしくないリンネ。

不登校で少しだけ現実がみえない。

そんなこんなで過ごす昼休みも終わりに
近づく頃────…

星塚が再びやってきた。

「神咲さん」

「はぁ?」

もういい加減あきれてる

「僕と…べんきょ…」

「無理!」

もう断固拒否!

「お願いしますっ…」

イヤになんないのかな
頭を良くしてくれるのかな。

だったら…

「じゃあさ…飴ちょうだい?
なら、勉強をするわよ」

「飴?あぁ、ありますよ」

何を出すんだっ!

「はい、これ」

星塚が出したのは
金色に煌めく飴だった───…

「…金星飴というものです」

キンセイアメ─────…

「はぁ、なかなか美味しいわ」

美味…
でも口の中シュワシュワするなぁ…

「この飴はなかなかレアですよ」

「そうなの。へぇ…」

不思議ちゃんだなぁ星塚って。

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