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☆ラリマーの扉☆

第17章 オレ様王子と感情薄き王女~ホルリside~

「…ホルリ。紅茶飲む?」

「……いただいていいのですか?」

甘々契約を結ばれ早々…

「あぁ」

男は、しなやかな動きで部屋から出ていった。

私も行こうかな
気になる…。この空間が。

…何くわぬ顔でつられるように出て行った。

「どこ行くんだ?ホルリ…」
手をつかまれた。

「どこも行きません
あなたについていくだけです…」
 
…悲しい声で、言う。

「…ならおいで。オレのハニー…」

男は私をお姫様抱っこした。
「…ひゃっ!」

「そそられるな、その顔…」

なんて男なんでしょう?
この男は……

なぜ私の心をくすぐるのでしょう?

悪魔な男なんだから……。

「ホルリ…可愛い」

「そんなこと言わないでください」

「…もっと可愛がりたくなるんだけど」

……あぁ。
意地悪な、甘い男

オレ様男子?というのかしら。
疎くて分からないけれど。

愛に溺れちゃいそう。

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